アニメ

『トイ・ストーリー3』リー・アンクリッチ

ピクサー映画『トイ・ストーリー3』鑑賞。聞きしに勝る傑作だった。既に呆気に取られるほどの高みに到達しているCG表現でもって、ありとあらゆるアクション&パロディが繰り広げられる。素直な明るさと楽しさがあり、それでいてゾッとするような深淵がある…

『ズートピア』バイロン・ハワード&リッチ・ムーア

ディズニー映画『ズートピア』鑑賞。これは凄い。「擬人化された動物」という設定が、ここまでの必然性/迫真性を帯びている例は、ちょっと他に無いのではないか。 本作に登場する擬人化動物たちは、時に擬人化への疑問を呈し、時に擬人化を解除され、それで…

みんな、ヘン。そして素晴らしき世界。『ファインディング・ニモ』鑑賞:見える/見えないのリズムに浮かび上がる多種多様な形態と色彩

監督:アンドリュー・スタントン&リー・アンクリッチ原題:Finding Nemo2003年 アメリカ 100分 見えることと見えないことのリズムが生み出す映像のドラマはいつも美しい。狭い場所から開けた場所へと画面が移動することで訪れるカタルシス。闇に沈む空間に…

フェミニズム映画、ではない。『かぐや姫の物語』鑑賞:アニメーションの欺瞞――ヴェール、表象、運動と静止

ゾートロープというものがある。静止した絵を動いているように見せるための装置の一種で、いわゆる回転覗き絵である。等間隔にスリットの開いた円筒の内側に、連続した動作の絵が貼ってあり、この円筒をくるくる回すと、スリットとスリットの間の闇がシャッ…